お正月料理「香りたつ!祝い煮しめ」を作りました。
きょうの料理、高橋拓児さんのレシピです。高橋さんは京都の日本料理店「木乃婦」の3代目の方です。
主な材料は里芋、干しシイタケ、にんじん、春菊です。
では、作り方と作った感想です。
内容
作り方
材料:作りやすい分量
里芋 4コ にんじん (あれば金時にんじん) 1/2本 干ししいたけ 4枚 春菊 1/8ワ 米のとぎ汁 適量 【A】 干ししいたけの戻し汁 大さじ5 だし カップ1+1/4 しょうゆ 大さじ2 みりん 大さじ2 酒 大さじ1+2/3 砂糖 小さじ2+1/2 エクストラバージンオリーブ油 少々 作り方
- 干ししいたけは洗い、水カップ1に半日以上つけて戻す(戻し汁大さじ5はとっておく)。軸は切る。
- 里芋は上下を落とし、切り口が六角形になるよう、亀甲にむく(側面の一面をむいたら、反対側の面をむくようにするときれいにむける)。竹串がスッと入るくらいまで米のとぎ汁でゆで、水にさらす。にんじんは長細い乱切りにし、カーブをとがらせるように端を切り落とし、細長い四角形のような形に切る。
- 1、2、【A】を鍋に入れる。落としぶたをし、柔らかくなるまで弱めの中火で10~15分間煮る。
- 春菊はサッとゆでて水にとり、水けを絞って食べやすく切る。春菊を1か所にまとめて鍋に加え、エクストラバージンオリーブ油少々を回しかけて火を止め、そのまま冷ます。
〈★メモ〉冷めていくときに味がよくなじみ、香りが全体に広がる。引用元:きょうの料理 高橋拓児さん【祝い煮しめ】2016.12.12
では、作ってみます!
「祝い煮しめ」を作ってみました!
前日準備
干しシイタケ
干ししいたけは洗い、水カップ1に半日以上つけて戻しておきます。戻し汁大さじ5はとっておき、軸は切ります。
下ごしらえ
里芋は上下を落とし、切り口が六角形になるよう、亀甲にむきます。画像のように、側面の一面をむいたら、反対側の面をむくようにするとうまくできると話していました。
綺麗ではないですが、よしとしましょう。
竹串がスッと入るくらいまで米のとぎ汁でゆで、水にさらしておきます。
10分ちょっと茹でました。
にんじんは長細い乱切りにし、カーブをとがらせるように端を切り落とし、細長い四角形のような形に切ります。文章だとわかりにくいのですが、尖った細長い立体ひし形のような形にしていました。そろばんのたまを細長く引き伸ばしたような形です。
春菊はサッとゆでて水にとり、水けを絞って食べやすく切っておきます。
煮る
春菊以外の野菜と【A】の調味料を鍋に入れます。
落としぶたをして、柔らかくなるまで弱めの中火で10~15分間煮ます。
春菊を1か所にまとめて鍋に加え、エクストラバージンオリーブ油少々を回しかけて火を止め、そのまま冷まします。
冷ますことで味が染みるのだそうです。
できました。
では、いただきます。
(ここからは辛口レビューです。)
感想
良かったところ
特別感のある形と縁起が良いのがまさにお正月向き
一つ一つの野菜を綺麗な形に整えるのは少し手間に感じますが、実はこれすべて縁起が良い形になっているのだと話していました。
詳しく調べてみると里芋は亀甲(きっこう)で長寿や健康に、しいたけは丸の形が縁起良く(角がない、円と縁をかけて縁起が良いなどといわれる)、にんじんはのしという縁起の良い形になっていることがわかりました。
普段作りには少し手間に感じるけれど、お正月用として考えれば普通の煮物よりも気持ちが引き締まって良い煮物だと思いました。
出された方も縁起が良い形の煮物なんだよ~といわれたら、食べていて嬉しい気持ちになれますしね。
オリーブオイルでつやが出て後味も少しだけ軽やか
隠し味にオリーブオイルを使っていることで、ダシ汁をかけた時のツヤがよくでて良かったです。オリーブオイルを入れることで清涼感が加わると紹介されていましたが、食べてみると味はほとんどわからず、隠し味的な存在です。
ただ、後味が気持ち軽やかに締まる感じがあって、醤油の重みとかを感じず、食べ終わりもスッキリした気持ちで食べることが出きました。
干しシイタケもゆっくり戻しているので良い味が出ていて、里芋は中まで味はしみていませんが、味気ないという事もなく合格レベルでおいしかったです。
気になったところ
ひと手間がかかる
干ししいたけはあらかじめ戻し、にんじんや里芋は丁寧に切る必要があるので、普段の煮物よりも少しだけ手間がかかります。とはいえ、なるべく簡単に作れるよう考えられた軽やかおせちなので、お正月料理としてなら私としてはこれぐらいの手間なら全然ありだと思いました。
野菜に無駄が出る
あとは里芋やニンジンの形を綺麗に作るために、野菜に少し無駄が出てしまったところですね。見た目は美しくできる分、少しだけ無駄が出る点が人によっては気になるかもしれないと思いました。
結論:縁起のよいお正月仕様がこの煮物ならでは良かった。お正月にまた作ってといわれました。
おすすめレシピ!
さといも、にんじん、干ししいたけ、春菊を使った煮物レシピ。
干ししいたけはあらかじめ戻したり、野菜は形を整えたりと少しだけ手間はかかりますが、縁起よく切った野菜は特別感と縁起を兼ね備えた見た目で、オリーブオイルでツヤが出る所も上品な感じがして良かったです。
味もおいしくて、お正月料理としてなら十分にありで良い煮物だと感じました。
今回お正月前に作ったのですが、「またお正月に作って~」と好評でした。分量はだいたい2~3人前くらいで、4人だと小鉢くらいの少なめになります。
お正月に作りたい煮物レシピです。