鶏ささみは安くておいしいけれど、筋とりがなかなか綺麗にできません。
今までは包丁で無造作に切り取っていたので、身の部分の形が崩れてしまう事も少なくありませんでした。
でも、「これから料理を上達させたいので、きちんとしたやり方を覚えておこう!」と思い、ささみの筋とりに関する裏技を集めて試してみることにしました。
内容
鶏ささみの筋を取る方法5つを試してみました。
今回は、見つけた数々の裏技の中から、良さそうだなと思った5種類の裏技を試しました。
1、包丁で切り込みを入れて取る方法。
2、包丁で切り込みなしで取る方法。
3、割り箸+キッチンペーパーでとる方法。
4、フォークだけで取る方法。
5、フォーク+キッチンペーパーで取る方法です。
では、それぞれ試してみます!
切り込みアリで包丁で取る方法
まずは、包丁で切り込みをいれて取る方法です。
この方法は「①筋を取りやすく切り出して②筋の下の線に沿って切り込みを入れ③ひっくり返して引っ張る」という、文章だけ読むとわかりにくく、難しそうな印象です。
記事内に動画リンクもあったので、見てから挑戦しました。
まずは、筋の先端部分(1cm位)に包丁で切れ目をいれ、筋の先を指でつまみやすくします。
筋にそって切り込みを入れました。
ここはただ取りやすくするだけなので、深く考えずにできました。
筋の切れ目を入れた部分を親指と人差し指でつまみ、ささ身の筋の下側(内側)部分にそって包丁の先を入れていきます。
あまり深く入れすぎると裂けてしまうので、包丁の先5mmくらいを使って、筋に包丁をあてるように切れ目をいれます。
「下側(内側)ってどこから見て何のことを言っているんだ」とモヤモヤしながら、筋の下のラインと思われる方に切り込みを入れていきます。
白い筋が表面に出ているものはやりやすいんですが、出ていないものは筋をなぞって勘で切り込みを入れるのが難しかったです。
筋が見えるくらいに指で身を開いて微調整しておくと、次の行程がうまくいきやすかったです。
ささ身の筋をまな板側にし、最初に切れ目を入れた筋の部分を親指で押さえ、包丁の背をまな板に押し当てるようにして筋を抜きます
ささみをひっくり返して包丁の刃の部分を上にして、包丁を横に動かしていきます。
刃の方を下にすると筋が切れてしまうので、刃が上なのがポイントなのだそうです。
刃が上なので最初は怖いですが、筋をひっぱるのではなく包丁をノコギリのようににギコギコしながらすべらせていくようにすると、それほど力を入れなくてもすべりだしていきました。
取れました。
感想:綺麗に取れたのは7割ほど。悪くはなかった
切り込みアリで包丁で取る方法を試した結果、綺麗にとれる成功率は約7割ほどといったところでした。
筋が見えにくかったり切り込みがうまく入っていないと、肉の部分まで一緒にはがれてしまうことがありました。
でも、大きくぐちゃぐちゃになるということはなかったです。
筋の入り方によっては動画のようにきれいにはいかないけれど、成功率から見れば悪くはなかったという感想でした。
↑失敗例
包丁で切り込みナシでとる方法
二つ目は筋に全く切り込みを入れず、すぐに包丁でスライドさせる方法です。
特に筋には何もせずに、ささみの筋の部分が下になるように置き、包丁をスライドさせていくんですが・・
筋に切り込みを入れていないので、包丁に力を入れないと動かないので、怖いです。
しかも、綺麗に取れていない予感が・・
(あっ・・)
失敗しました。
感想:怖いのでもうやりたくない。
この方法は切り込みが入っていないのでピンポイントで筋だけを取りにくく、また力も入れないといけないので、正直怖かったです。
この方法はもうやりたくないです。
割り箸とキッチンペーパーで取る方法
3つ目は、キッチンペーパーと割り箸で取る方法です。
手順は割り箸の隙間に筋を挟み、キッチンペーパで筋をもったら、割り箸をスライドさせます。
割り箸の食べ物をつかむ方の隙間に、筋を入れます。
筋を割り箸中央まで動かして・・
キッチンペーパーで筋を持ちます。
このキッチンペーパーというのがポイントで、素手で持つとうまく力が入らなかったです。
他の方法に比べて少ない力でスライドするので、あまり筋力の無い私でもやりやすかったです。
取れました。
感想:道具を使うけど比較的綺麗に取れて成功率も高い。良かった。
割り箸とキッチンペーパーという道具を使うところは気になりましたが、私が4本試した範囲では成功率は100%でした。筋の方にわずかに肉はついていますが、許容範囲でした。
他の方法に比べて力が必要ないので、力のない方や子どもでもできる所と、包丁を使わないので怖くないところが良かったです。
ただ、筋を取った後はこんな風に中央に空洞ができてしまうので、ささみの使い道によっては少し不格好になってしまうかもしれないという点がありました。
フォークだけで取る方法
4つ目はフォークを使ってスライドさせる方法です。
ただ筋をもって、フォークでスライドさせるだけなんですが・・・
かなり力を入れているのに動きません。
フォークが刺さったりしないか心配で、怖いです。
動いたと思ったら・・・
(あ~っ・・)
失敗しました。
感想:力がいる上に成功しにくい。もうやりたくない
試した方法の中で一番力が必要で、何本か試したものの一つも綺麗に抜けませんでした。
包丁を使わないとはいえ、思いっきり力を入れないと動かないので結局怖いです。
この方法はもうやりたくないと思いました。
フォーク+キッチンペーパーでとる方法
【この方法は2017年7月15日に新しく加筆しました。】
そして、最後はフォーク+キッチンペーパーでとる方法です。
得する人損する人というテレビ番組で紹介していた方法をそのまま真似てみます。
キッチンペーパーでスジをつかみ、フォークの間にスジを入れて取り除く。
以前は割り箸で紹介した得ワザだが、
フォークの方がスジを固定し取りやすい。引用元:得する人損する人 得ワザ①「ささみのスジはフォークで簡単に取れる」 2017.07.13
筋をキッチンペーパーでつかみます。
フォークの間に筋をいれます。
放送では、フォークはこのような向きになっていました。
横から見るとこのような状態になっています。
あとは動かしていくと・・
できました!
感想:割りばし同様成功率が高くて良い。ただ、仕上がりの形が少し崩れる
フォーク+キッチンペーパーなしだと力が必要でうまく取れなかったのですが、キッチンペーパーがある事であまり力がなくても動かすことができ、成功率も高かったです。
ただ、中にはこんな風に筋を取った後の形が崩れてしまうものもあった(感覚的には、割りばしよりも形が崩れるものが多い気がしました。)ので、ささみの使い方によっては気になる点になると思いました。
結論:ほぐしたりひと口大に切ってしまう場合なら「フォーク+キッチンペーパー」、綺麗さ重視なら、筋の取りやすそうなものを選んで「切り込みあり包丁」。
5つの方法を試してみて、成功率が高かったのは「割りばし+キッチンペーパーを使う方法」と、「フォーク+キッチンペーパーを使う方法」でした。
どちらもキッチンペーパーを使うことであまり力がなくても動かすことができ、いくつか試してみても大きく失敗してしまうものは一つもなかったです。割りばしを使わなくても良いことを考えれば、フォーク+キッチンペーパーが一番手軽で良いといえるでしょう。
ただし、どちらの方法も筋を取った後の形に空洞ができたり、一部が裂けてしまうものがあったので(上:割り箸 下:フォーク+キッチンペーパー)、筋をとった後の形がそのまま出来上がりになるような、見た目を重視したいささみ料理の場合には、「切り込みあり包丁」で切るのが見た目は一番きれいに出来上がりやすいのかなという感想でした。
ただし、私が試したときは切り込みあり包丁の成功率は7割ぐらいで、筋がみつけにくいものだとうまくいかないこともあったので、買うときに比較的筋が見えるているものを買うなどして成功率を高めるのが、見た目を重視する場合では今のところ一番期待できる方法ではないかなと思いました。
できればどんな筋の形でも失敗がなくて、ささみの形もきれいに出来上がるパーフェクトな方法があればいいのですが、今のところはまだそのような方法には辿りついていません。
今のところの私の結論は、「ほぐしたりするならフォーク+キッチンペーパー、そのまま使う場合には筋のとりやすそうなものを買ってきて切り込みアリ包丁で丁寧にとる、もしくは見た目が落ちてもフォークか割り箸でとる」となっています。
また新しい方法が見つかったら、追記していきたいと思います!