それダメ!という番組で、「おにぎり専門家の方や産地の方たちが薦める、アレンジおにぎりの具の組みあわせ」が合計14種公開されていました。
細かいレシピの分量までは説明がなかったのですが、気になる組み合わせのものがいくつもあったので、早速作ってみました。
以下に組み合わせと、試したものの感想を書いています。
梅おにぎりのアレンジ
梅の産地、和歌山県みなべ町の梅農家さんたちが薦める梅おにぎりのアレンジ5種です。
梅干し+カレーうどんの素(梅カレーおにぎり)
ご飯につぶした梅肉を入れて混ぜ、カレーうどんの素(粉末)を入れて混ぜ合わせたものを握ればできあがりです。
ただのカレー粉ではなくカレーうどんの素を入れることで、出汁の味によって深みがでると解説していました。
梅+茹で卵+マヨネーズ(梅たまマヨおにぎり)
梅肉とマヨネーズを混ぜ合わせて梅マヨネーズを作っておきます。
ボウルに細かくほぐした茹で卵を入れ、梅マヨネーズを加えて混ぜ、ご飯を加えてさらにまぜたものを握れば出来上がりです。
作った感想
マヨネーズ入りのソースでご飯を和えてしまうので、お米自体の粒感やおいしさは落ちてしまいます。味は卵サンドのフィリングが爽やかになったものが伸びたようなイメージで、どちらかというと子供受けがよさそうな味に感じました。
梅の天ぷらおにぎり
梅に粉をつけて、天ぷらにしたもの乗せる天むす風おにぎりです。
梅+トマトソース+粉チーズ(梅のトマトリゾット風おにぎり)
ご飯に梅肉、トマトソース、粉チーズを加えてしっかり混ぜて握ればできあがりです。
トマトソースはケチャップではなく、瓶のソースタイプのものを使います。
地元の方が作っていたときは、トマトソースは「アンナマンマのパスタソース トマト&ガーリック味」を使っていました。
梅+きなこ(梅きなこおにぎり)
梅アレンジで一番おすすめとなっていたのは、梅+きなこの組み合わせでした。
ご飯の中心に梅干しを入れて普通に握り、そこに砂糖で甘くしたきなこを全体にまぶせばできあがりです。
作った感想
きな粉は甘くしてあるので、表面は簡単なおはぎのような味です。でも中に入っている梅で味が引き締まるので、この組み合わせならではのおいしさがあり良かったです。
きな粉は包んでおくとご飯になじむので、粉がこぼれて食べにくいという事もなかったです。
甘じょっぱいものが好きな人や、おはぎが好きな人にも気に入りやすい組み合わせでしょう。梅は多めがおすすめです。きなこは少し塩を加えてもおいしかったです。
ふりかけアレンジのおにぎり
ここからはおにぎりの道のプロの方たちが薦める、ふりかけアレンジおにぎり3種です。
創業60年の老舗おにぎり屋「おにぎり浅草宿六」の3代目主人三浦洋介さん、おにぎり協会代表理事中村祐介さん、進化形スティックおにぎりの考案者でもある料理研究家、宮沢史絵さんの3名が考えたもののうち、食べた人からも特に人気だったもの3種です。
(ところで、私はここで「スティックおにぎりって何?」と思ったのですが、スティックおにぎりはラップで細長く巻いて作ったおにぎりのことで、作りやすさ、食べやすさ、見た目の可愛さを売りにした新しいおにぎりの作り方のことを指していました。)
すきやき風ふりかけ+ごま油(韓国風すき焼きふりかけおにぎり)
ごはんにすき焼き風ふりかけを混ぜしっかり混ぜ、そこにごま油をおにぎり3個につき小さじ1/2を入れます。
全体に味がなじむように混ぜ、それをにぎればできあがりです。
ゆかり+クリームチーズ(ゆかりのクリームチーズおにぎり)
ご飯にゆかりをよく混ぜ、中に大きめのクリームチーズを入れて握ればできあがりです。
どこから食べてもチーズを味わえるように、大きいサイズのものを入れるのがポイントだと解説していました。
放送では海苔の代わりに大葉を巻いていました。
作った感想
これはうちでは不評でした。
クリームチーズの味がゆかりの風味や味と喧嘩してしまっている感じで、2つの味が最後までうまくなじまないように感じました。
後味もゆかりの味がほとんど消えてクリームチーズが残ってしまうのでさっぱりしないし、これに関してはない方が好きでした。
初めて作る方は、様子見で少量作ってみても良いと思います。
わかめふりかけ+レモンの皮+レモン果汁(わかめレモンのおにぎり)
ふりかけアレンジで一番人気として紹介されていたのが「わかめふりかけ+レモンの皮+レモン果汁」の組み合わせです。
わかめふりかけをごはんとよく混ぜ、水で良く洗ったレモンの皮を細かくみじん切りにして、加えます。
さらにレモン果汁を加えて混ぜ、握ればできあがりです。
おかかのおにぎりアレンジ
次はおかかおにぎりです。
先ほどと同様のおにぎりのスペシャリスト3名の協力のもとに考えられた、おかかおにぎりのおいしいアレンジ3種です。
おかか+たくあん+チーズ(おかかのたくあんチーズおにぎり)
ご飯に角切りにしたチーズと沢庵を加えて混ぜます。
醤油で味付けしたおかかを真ん中に入れて握れば、できあがりです。
作った感想
チーズはごはんの熱でやわらかくはなっているんですが、溶けたりはしていないです。
食感の面ではたくあんがアクセント、味の面ではおかかが引き締め役になっていて、味のバランスが取れていてよかったです。
後半につれじわじわおいしさが上がってくるようなタイプのおにぎりで、子供受けも良さそうな味になっていました。
おかか+麺つゆ+揚げ玉 (おかかの揚げ玉おにぎり)
ごはんに味のついていないおかかを入れ、麺つゆを加えます。
さらに揚げ玉、好みで万能ねぎ少々を加えて混ぜ、握れば出来上がりです。
うどんの味付けの様なおにぎりになると話していました。
おかか+わさび+白ごま(わさびおかかおにぎり)
おかか部門で一番おすすめの組み合わせになっていたのが、おかか+わさび+白ごまの組み合わせです。
ごはんに粗切りわさび(ふつうのチューブわさびではない)をいれて混ぜ、白いりごまを加えて混ぜます。
醤油で味付けしたおかかを真ん中にいれて握れば、できあがりです。
ワサビは粗切りタイプのワサビを加えるのがポイントだと話していて、放送ではわさびのマルイさんの「あらぎりわさび」を使っていました。近所のスーパーでは売っていなかったです。
抗菌作用で夏も痛みにくいのが長所です。
鮭おにぎりのアレンジ
続いては鮭です。
鮭の漁獲量が多い北海道白糠漁港の漁師さんたちがすすめる、鮭アレンジおにぎり3種です。
鮭のから揚げおにぎり
生鮭をザンギ(北海道のから揚げ)風にして作り、おにぎりの真ん中にいれれば出来上がりです。
ザンギはから揚げと似たような作り方をしていましたが、分量は特に公開しておらず。
醤油とにんにくで味付けし、その他酒やしょうがなどを加えて味をなじませた後、170度の油で揚げていました。
鮭+醤油+バター(鮭の醤油バターおにぎり)
生鮭をフライパンで焼いてほぐし、そこにバターと醤油を加えて火をいれたものを具にしてにぎればできあがりです。
作った感想
バターと醤油を加えたことで味がよりしっかりして、後味にほんのりバター醤油が残るのがGOOD。バター醤油鮭それだけで食べると味が濃いめなんですが、おにぎりの具にすると大丈夫でした。
甘塩鮭でもおいしく食べられましたが、バター醤油で少し塩分がつくので、塩分の強いタイプの鮭ではないほうがよりおいしいと思います。
鮭+玉ねぎ+マヨネーズ(鮭マヨおにぎり)
鮭のアレンジおにぎりで一番おすすめになっていたのが鮭+玉ねぎ+マヨネーズの組み合わせです。
玉ねぎをみじん切りにしたところにほぐした焼鮭を加え、マヨネーズも加えて和えます。
ご飯の具の真ん中にいれて握ればできあがりです。
作った感想
鮭のタルタルソースの様な、シーチキンアレンジの様な、新しい味です。
おそらく玉ねぎから出た水分だと思うんですが、それが具の周辺に少し広がってしまい、ご飯が柔らかくなってしまう部分ができるところは好みがわかれるかもしれないです。
普段シーチキン味を食べなれているので不思議さもあるけれど、どちらかというとおいしいという感想でした。
おわりに:個人的なおすすめはきなこ梅、鮭醤油バター、たくあんチーズおかかでした!
全14種のうち、気になる6種(梅+きなこ、ゆかり+クリームチーズ、おかか+たくあん+チーズ、鮭+醤油+バター、鮭+たまねぎマヨネーズ)を試してみた結果、「梅+きなこ」と「おかか+たくあん+チーズ」と、「鮭+醤油+バター」がまた作ってもいいなと思えるおいしさでした。
そのほかはまあアレンジなら悪くないという感想だったのですが、ゆかりとクリームチーズだけはあまり合わなかったという感想でした。