「あじのすり流し汁」を作りました。
きょうの料理、栗原はるみさんのレシピです。
あじのすり流し汁は静岡県下田市の郷土料理で、栗原さんが母から受け継いだ一品で夏の食卓で必ず作ると紹介されていたので、「これは作るしかない!」ということですり鉢を用意して作ってみることにしました。
主な材料はあじ、なす、みょうがで、すり鉢を使います。
では、作り方と作った感想です。
内容
作り方
材料:(4人分)
あじ (三枚におろしたもの) 2~3匹(正味約200g) なす 4コ だし カップ6
【A】 しょうゆ 大さじ3 みりん 大さじ2 酒 大さじ1
みょうが (小口切り) 2~3コ分 しょうが (すりおろす) 1かけ分 塩 作り方
- あじは皮をむいて気になる骨を取り除く。包丁で刻んですり鉢に入れ、よくすり混ぜる。
- なすはヘタを切り落として縦半分に切り、皮に格子状に切り込みを入れ、長さを3等分にする。沸騰した湯で約3分間、柔らかくなるまでゆでて水にとり、ざるに上げて、つぶさないように水けを絞る。
- 鍋にだしを入れて熱し、【A】の調味料を加える。煮立ったら、アツアツのうちに少量を1のあじに少しずつ加えてのばす。
- あじに火が通って身がポロポロになったら、3の鍋に戻し入れる。アクが出たら取り除き、なすを加える。なすが温まったら、塩少々で味を調える。器に盛り、みょうがとしょうがを添える。
引用元:きょうの料理 栗原はるみさん 「あじのすり流し汁」2017.06.27
では、作ってみます!
「あじのすり流し汁」を作ってみました!
下ごしらえ
あじは皮をむいて気になる骨を取り除きます。
包丁で刻んですり鉢に入れ、よくすり混ぜておきます。
なすはヘタを切り落として縦半分に切り、皮に格子状に切り込みを入れ、長さを3等分にします。
沸騰した湯で約3分間、柔らかくなるまでゆでて水にとり、ざるに上げて、つぶさないように水けを絞ります。紫の色合いが強くなりました。
鍋調理
鍋にだしを入れて熱し、【A】の調味料(しょうゆ、みりん、酒)を加えます。
煮立ったら、熱いうちに少量を1のあじに少しずつ加えてのばします。
あじに火が通って身がポロポロになったら、鍋に戻し入れます。
アクが出たら取り除いてなすを加え、なすが温まったら、塩少々で味を調えます。
器に盛り、小口切りにしたみょうがとすりおろしたしょうがを添えれば出来上がりです。
できました。
では、いただきます。
感想
良かったところ
夏の食材が色々入った、静かにゆっくり飲みたくなる味
ナスの切り込みは見た目だけでなく、切り込みが入っていることで口に入れて噛んだ時にほぐれていきやすいです。
アジのすり流し部分は魚のつみれ団子がほぐれた口当たりのイメージと近いです。
生姜とみょうがを加えたことで風味が出て味にしまりが出るので、だしと素材の風味やうまみで静かに味わうような、ゆっくり飲みたくなる汁物でおいしかったです。
気になったところ
すり鉢を使う
アジのすり身を作る所でところですり鉢が必要でした。
丁寧に作る汁物
メインの具材は茄子とあじの二つなんだけれども、あじはすりおろす、なすはそのまま入れずにいったん茹でるなど、汁物という事を考えれば少し手間をかけて丁寧に作るほうのレシピに感じました。
出し汁も6カップなので、人によってはダシをとるところからの時間も追加されると思います。
ただ、味の事まで考えると、また作りたいという気持ちの方が強かったです。
なすの切り込みを細かく入れたところ・・
あと、なすに格子状の切り込みをいれるところなのですが、細かく入れたものはゆでた後に少し形が崩れてしまっていたので(画像の左のあたりです)、あまり細かく入れすぎないほうが、失敗しにくくて良かったです。
結論:素材のうまみや風味で味わうような、静かに飲みたくなる汁物で良かったです。みょうがと生姜はたっぷりいれてもおいしかったです。
おすすめレシピ!
すり混ぜたあじとなすに、みょうがとしょうがを添えて食べる、すり流し汁のレシピ。
あじはすり鉢調理、なすは切り込みを入れていったん茹でるなど、それぞれの食材を丁寧に下ごしらえするひと手間はあるのですが、素材の風味やだしのうまみでゆっくり飲みたくなるような出来上がりで、ひと手間に見合うおいしさのあるレシピになっていると思いました。
静かに印象を残す汁物でおいしかったです。
夏の食材が色々入っていて季節感もあるので、これは来年も作りたいです。