スーパーでトマトを買う時、毎回根拠もなくなんとなくで選んでいます。
「できるならば、なるべく味が良くて栄養も豊富そうなトマトを選びたい・・」とは思うのですが、いつも調べるのを忘れてしまい、覚えるのが後回し後回しになってしまっていました。
トマトには美容効果や生活習慣病の予防が期待されている成分(リコピン)も含まれているので、「この先良いトマトを知っているか知っていないかは、長い人生の食生活の中で大きな差になっていくかもしれない。」と思い、とうとう良いトマトの選び方を覚えることに決めました。
そこで複数の専門書籍を参考にして、良いトマトの選び方4点をまとめました。
トマトは品種が色々と出ていますが、今回はスーパーでよく売っているようなトマトについてです。
内容
良いトマトの選び方・見分け方
美味しいトマトの選び方・見分け方のポイントは4点ありました。
①ヘタや額がピンとしていて枯れていないもの
まずパッと見てわかるヘタの部分です。
新鮮でおいしいトマトはヘタや額がピンとしているので、鮮度が落ちてしまうとヘタの部分がしおれていたり、枯れてしまっています。
少し見えにくいですが、後ろにあるトマトのヘタはピンとまっすぐ張っていて、新鮮なトマトの可能性が高いことが分かります。
②色ツヤや張りが良く、丸みをおび赤いもの。斑点や傷のついていないもの
実の部分についても色やツヤ、張りが良いのは新鮮な証拠です。
赤みと丸みを帯びたものの方が完熟に近い状態で収穫されており、甘みが強い傾向にあります。
要は見た目が美しいということですね。
また、斑点や大きな傷がついていないものを選びます。
画像のように皮に小さな白い斑点が出ているものは、甘みが薄れていたり、水っぽいものが多いです。そういわれれば、時々やたら水っぽかったり味のぼけたトマトってありますよね。
③おしりの部分から星形の白い線が伸びているもの(スターマーク)
トマトのスターマークともいわれるこの部分。お尻のほうからヘタに向かって、放射線状の白い線が均等で濃く、大きいほど甘みがある良いトマトの印です。このトマトはスターマークは出ているけれど、その濃さや大きさはボチボチといった感じですね。
逆にスターマークなしのものは酸味が強めのトマトの可能性が高くなるので、料理の使い道によって選び分けてみるのも良いでしょう。
④重みのある物
同じ大きさぐらいのものなら、重いものの方が実が詰まっていて甘いです。
逆に軽いものは食感が硬いことが多くなります。
調査:とはいえ近所のスーパーで、全ての条件を満たす良いトマトはあるのだろうか?
おいしいトマトの選び方がわかったのはいいのですが、野菜直売所ならまだしも、近所のスーパーレベルで全ての条件を満たすトマトは本当にあるのだろうか?という事は大きな関心ごとであります。
ということで、トマトの選び方を頭に入れて早速スーパーで調べてきました。
近所のスーパーで調べてみたところ・・
複数個入りのものだと、全てが良いトマトなのは一袋もなかった
袋入りの3個入りのものだと、まず3つとも良いというのは見当たらなかったです。
スターマークに関しては8割ぐらいの確率で入っていたのですが、ヘタがピンとしているものがなく、しんなりして元気のないものが多かったです。
結局袋入りのものに関しては、袋に入ったものすべてが良いトマトであったものは見つけられませんでした。ただ、お尻とヘタを見ると何袋かは選ばないほうがいいなというのがわかるものがあったので、その点は役に立ちました。
1個のものなら良いトマトは見つけられたけれど・・
また、1個ずつ売っているものだと、お尻の方が見えるように箱に並べられているのでスターマークの確認はできるのですが、ヘタの方が見えないです。
かといって1個1個手に取ってひっくり返すのもよろしくないので、スーパーの陳列法によっては知識が生かせずという結果になりました。
スーパーで一番いいトマトを選んでみました!
しかし、せっかく目利きの方法を覚えたので、いくつかの近所のスーパーを見た中でなるべくいいトマトを選んできました。
まずヘタで鮮度チェックです。
ヘタは少し曲がっていますが、比較的ピンとしたハリが残っています。
次はフォルムです。
赤いの色合いもしっかりしていてツヤとハリもあり、大きな傷や白い斑点もありません。
そして、お尻のスターマークもOKです。
切ってみるとこんな感じです。
食べてみると、ギュッと詰まっていてトマトの味も濃く、水っぽさや味のぼやけた感じはありませんでした。
ひとまずおいしいトマト選びに成功ですね。
結論:条件をすべて満たすものは近所のスーパーだとかなり少なかったが、選ばないほうがいいものはわかるようになった。道の駅や直売所ならさらに生かせそうです。
良いトマトの選び方を簡潔にまとめると
「ヘタがピンとしてハリがある、見た目が赤くて綺麗、お尻にスターマークがある、ずっしりとしている。」の4点でした!
近所のスーパーだと1個売りならなんとか見つけられる程度で意外と条件を満たすものは少なかったのですが、袋入りのものを見ると「これは選ばないほうがよさそう。」というものがわかるようになったのは良かったです。
地元野菜が売っているような直売所に行ったときには、この知識を使ってばっちりおいしいトマトを選ぼうと思います。
*参考文献・参考サイト
・西村和雄「トマト」『野菜を見分けるコツ百科』七つ森書館(2009年)43-45頁
・角謙二「トマト」『旬の野菜手帳』枻出版社(2011年)22頁
・田中由美「トマト」『旬がおいしい野菜事典』学習研究社(2009年)46-47頁
・キューピー もっと野菜を。もっと食卓に「トマトの選び方」(2017年04月17日確認)