伊藤真著「続ける力~仕事・勉強で成功する王道」を読みました。
この中に書いてあった「物事を長続きさせる方法」が良い内容だったので、自分なりの解釈でまとめてみることにしました。
内容
「生きること」は「続けること」の集合体
私たちは生きていて、ほぼ毎日お風呂や歯磨き、睡眠といった行動をとっています。
生きることは、沢山の継続から成り立っています。
私たちがそれを継続できるのは、それが自分の中で「当たり前」になっているからです。
では、新しく何かを始める場合はどうでしょうか?
何か新しい事をするのは、自分にとって「例外」です。
だから、「当たり前」よりも継続することがずっと難しいんです。
三日坊主を脱却するには、続けたいことを自分の中で「当たり前」にすることが大切です。
続けたいことを当たり前にするには
では、続けたいことを「当たり前」にするには、どうしたらいいでしょうか。
そのためには、まず「継続」とは何なのかを知るのが大事です。
この本の中で、著者は続けられない理由をこのように書いています。
「どんなことでも、自分の目指すレベルに至るまでは、必ず「退屈で単純なプロセス」が存在する」(20頁)
継続するということは、何をするにしても、誰がやるにしても、退屈で単純な作業の積み重ねです。
だから、三日足らずで嫌になってしまったり、やめたくなるのは、ある意味自然なことです。
著者は、この退屈で単純な作業を長続きさせることで、続ける力を身につけられる。と書いています。
退屈で単純作業を長続きさせるコツ
継続する為には、退屈な単純作業をする必要があることがわかりました。
では、退屈な単純作業を長続きさせるにはどうしたらいいのでしょうか。
私はこの本を読んで、以下の三点を学びました。
1、やるべきことをなるべく少なくして、ハードルを下げる
一つ目は、やるべきことをなるべく少なくして、ハードルを下げる事です。
いきなり一日の目標を高く設定したり、ハードなスケジュールを組む必要はありません。
毎日続けられるくらい手軽な方が、継続しやすく、達成感も感じやすいです。
飽きてきたら1からやり直してみたり、時間を計ってみたりして、単純さの中に新しさを見つけてみるのもポイントです。
2、自分の中でその行動を習慣づける
二つ目は、自分の中でその行動を習慣づける事です。
人間は原則に戻ろうとする習性があります。
新しく始めたことは、自分にとって「例外」なので、なかなか続きません。
そこで、自分の生活の中に取り入れ、原則にしてしまうのが良いです。
これは少しずつ続けやすいライフスタイルに変えたり、自分の考え方を変えていくことが必要です。
目標を達成できた自分や、その先の自分がどんな風にしているのか想像してみましょう。
紙に書いて計画を立ててみたり、その日にやった事を書いてみるのも効果的です。
3、少し力の抜けた姿勢ぐらいでいい
三つ目は、少し力の抜けた姿勢ぐらいでいい、という事です。
攻略しようと意気込むよりも、少し力の抜けたくらいの姿勢のほうが、続けやすくなります。
一日やれなかったくらいで、気に病むことはないんです。
一日一分でも、三日に一回であったとしても、それを続けていれば、気が付いたときには立派な「継続」になっています。
まとめ
三日坊主は気に病むようなことではなく、誰にでも起こる事です。
単純で退屈な作業をどう楽しむか、どのような気の持ちようで挑んでみるか。
考え方を少しずつ変えていくことで、続ける力が身についてくるでしょう。
おまけ
この本には、その他にも
「いい時は誰にでも必ず訪れる。人と比べず、自己ベストを更新し続けよ」
「「自分はもうダメだ」と言っている自分は、今の自分に見切りをつけられるほど立派なの?ただマイナス思考になってるだけだよ」
という内容の話があり、心に響きました。
小さな名言が沢山ある、良書でした。